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ブランスリー新聞/2002年3月号 |
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最新のバイオ技術を導入。需要増に、生産体制強化 - ホシノ天然酵母パン種
ホシノ天然酵母パン種(東京・町田市、星野益男社長)は、酵母培養の設備を拡充し、生産体制の強化を図った。特にパン用酵母生産の最初の過程である酵母のスクリーニング工程の設備を強化、製パンに適した酵母を捕捉・選別し、保存する最先端の技術を導入した。同社は、ホシノ丹沢酵母など同社の製品を、「バイオテクノロジーを駆使して衛生的に培養し、しかも培養の過程で化学物質を使用しない酵母」(同社)としてベーカリーなどにさらに訴求していく考えだ。
同社は、設備増強に当たって、東京農業大学醸造微生物学研究室の協力を得た。製パンに適した純度の高い菌株を保存する技術を導入。「天然酵母」と一般的に呼ばれるパン用酵母は、「雑菌が多い」とする批判があるが、星野社長は「当社の酵母についてはその批判は当たらない」としている。 ただ、「天然酵母」と呼ばれる酵母が、主に自然食品業界などから支持されてきた理由のひとつである「化学物質を介在させない培養方法」は従来通り堅持する、としている。 星野社長は「最先端のバイオテクノロジーを駆使して、衛生的に酵母を培養し、しかも当社の酵母の特徴のひとつである『自然培養』(化学物質を使用しない培養方法)を堅持することで差別化を図り、需要拡大につなげたい」と話している。 同社は、日本古来の醸造技術をパン用酵母作りに応用し、▼ホシノ天然酵母パン種同菓子パン種▼同ぶどう種▼ホシノ丹沢酵母、の4品目を製造販売。これらの酵母は、独特の旨味のあるパンを作る酵母として、多くのベーカリーで使用されている。 特に、ホシノ丹沢酵母は、発酵力が強く、「洗練された旨味のパンができる」と評判だ。 ◇ ホシノ天然酵母パン種は、経営意思決定の迅速化、業務執行権の強化・明確化を図るため、2002年1月22日開催の社員総会で、新役員人事を決定した。 取締役に星野美加子氏、監査役に星野義夫氏が就任。常務取締役・近藤泰弘氏、取締役・星野喜与美氏は退任。 代表取締役社長は、星野益男氏が留任。 同社は新体制のもと、同社製品の一層の需要拡大を図る。 |




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