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お店拝見/2024年3月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

島村さんは自家製酵母を使ったパンの製法を習得するため、「ルヴァン」(東京・渋谷区)で働いたり、「SONKA(ソンカ)」(東京・杉並区)などで研修を受けたりした。 「学ばせていただいたり、気になるお店に行って食べてみたりして、自分はどんなパンを作っていきたいか考えました。今パンに使用している自家製酵母は2種類で、小麦由来とライ麦由来のものです」(島村さん) この2種類の自家製酵母を入れている「カンパーニュ」には、イーストも極微量入れている。 「極端なものにしたくないという思いがあります。それは、例えば自家製酵母しか使わないと決めてしまったら、その縛りが息苦しさを生んでしまうような気がしたからです。普段色々なものに支えられて生きていることを思えば、中庸でありたいと思うんです。そして、重くずっしりというよりは、少しふんわりとした軽さを感じられるパンにしたいと思って作っています。また、しっかり焼き込むことで、皮はおいしくて深い味わいに仕上げ、保存も効くようにしています」(島村さん) 島村さんは開業した今でも、他店での研修を検討している。頻繁に買いに来てくれる客の要望の変化に細やかに対応していきたいからだ。 「食べたいものって毎日変わりますし、体調も同じではないですよね。そうした変化に応えられるようなパンを提供していけたらと思っています」(島村さん) SHOP DATA 店名:hnn(んんん) 住所:〒154-0022 東京都世田谷区梅丘3-14-14 営業時間:午後12時~午後6時(売り切れ次第閉店) 店定休日:日曜、月曜 品揃え:7~10品目 スタッフ:製造1人、販売1人 店舗面積:厨房約5坪 日商:5~6万円 |

この記事の読みどころ
●客の要望に沿ったパンを提供することで、地域に根付いていく。
●子どもだけで買いに来られるようなパンも作りたかった。 ●パン作りは、微生物をディレクションする作業。 ●自家製酵母しか使わないと決めてしまうと、その縛りが息苦しさを生んでしまう。 |


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