パンの食シーンは、朝食、昼食、夕食間の頻度の差が縮まりつつあると思われる - 普通のパン屋さんが普通に頑張れば繁盛出来る話(76) - ブランスリー電子版


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連載/2023年10月号

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パンの食シーンは、朝食、昼食、夕食間の頻度の差が縮まりつつあると思われる - 普通のパン屋さんが普通に頑張れば繁盛出来る話(76)
 今回は、マーケティングリサーチ事業を手掛けるクロス・マーケティング(本社=東京・新宿区、五十嵐幹社長)がプレスリリースとして9月6日に発表したデータをもとに色々と考えてみたいと思います。この調査は、全国の20歳から69歳までの男女を対象に行ったもので、消費者のパンの食べ方やパンに対する意識を探ろうというものです。
 調査では、「朝食」「昼食」「夕食」「おやつ・間食」の4つの食シーンについて、パンを食べる頻度を聞いています。
 朝食については、「よく食べる」が50・8%、「たまに食べる」が29・1%、「食べない」が20・1%という結果でした。
 昼食については、「よく食べる」が41%、「たまに食べる」が42・5%、「食べない」が16・5%という結果でした。
 夕食については、「よく食べる」が37・7%、「たまに食べる」が20・1%、「食べない」が42・2%という結果でした。  一昔前までは、パンの食シーンは、朝食が圧倒的に多いと思っている業界関係者が多かったと思いますが、調査の結果を見ると、昼食も夕食もそれなりに多いように思われます。
 そこで、「よく食べる」を週に5回、「たまに食べる」を週に2回、「食べない」を週にゼロ回と仮定して、各食シーンごとの1人当たりのパン食頻度の平均値を計算してみました。その結果は、朝食が週3・12回、昼食が週2・9回、夕食が週2・29回でした。
 一方、本誌が独自に定期的に行っているアンケート企画で、2016年2月号で行った「朝食におけるパン食事情」と題した調査の結果から、朝食での1人当たりのパンの平均食頻度を、前述と同じ条件で計算すると、週5・12回となりました。さらに、2017年6月号の「昼食のパン」と題した調査、2018年8月号の「夕食のパンを徹底調査」と題した調査の結果から、それぞれ同じ条件で、昼食、夕食での1人当たりの平均食頻度を計算した結果、順番に3・3回、2・17回となりました。
 各調査で質問内容が若干違うことから、単純に比較はできませんが、パンの食シーンが朝食、昼食、夕食の順で多いことには変わりがないものの、朝食に対して、昼食と夕食での食頻度の割合が時間の経過と共に大きくなっているように思われます。
 今回のクロス・マーケティング社の調査では、朝食にパンを「よく食べる」と答えた人は、60歳代の人が多かったそうですが、彼ら彼女らは、「朝食はパン」の習慣が普及し定着した時代の人たちです。その後、様々な生活シーンで価値観が多様化したことにより、昼食や夕食でのパン食も少しずつ増えていったとも考えられます。
 皆さんのお店でも、SNSなどでの顧客とのやりとりの中で、パンが顧客の生活の中のどんな場面で、どのように食べられているかを垣間見ることができる機会が多々あるのではないでしょうか。
 ネット社会以前の、少数の画一的な価値観が世の中を支配する時代はすでに終わっていて、現在は一般庶民がそれぞれの日常生活の中の何気ない行動によって、世の中の価値観を作っていく時代です。
 そんな中で、リテールベーカリーのオーナーシェフであるあなたは、あなたの店の顧客と深く関わっているという意味において、日本のパン食文化の更なる発展のための大きな役割を担っています。
 極端な話をすれば、リテールベーカリーのオーナーシェフであるあなたが、昼食にこんなパンをこんな風に食べてほしいと思って行動すれば、世の中はそのように動くし、夕食にこんなパンをこんな風に食べてほしいと考えてアクションを起こせば、世の中はそのように動くのです。
 ただ、ここで重要なことは、あなたが世の中にこう動いてほしいと思うときに、世の中がそのように動くための機が熟しているかどうかを、きちんと察知できているかどうかです。
 要するに、情勢判断をするための情報が十分にあり、それを処理する知恵があることが絶対条件になるということです。(RO)







原価計算女王
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