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| ブランスリー新聞／2020年11月号 |
2023年11月18日から、発行から１年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 店舗譲渡希望者と独立希望者をつなぐサービス - アルバネット | ||||
閉店せざるを得ない優良ベーカリーのリストアップは、全国のベーカリー団体のネットワークを活用するほか、製粉会社、原材料メーカー、一次問屋、二次問屋、機械メーカー、乳業メーカー、業界新聞社などに協力を依頼する。その中から、店舗譲渡・賃貸を希望するオーナーを募集し、居抜きでの譲渡をするのか、店舗賃貸の形で引き継いでもらうのかを確認した上で、引継ぎ完了までの期間を決定する。 一方、独立希望技術者のリストアップは、独立希望技術者を雇用しているベーカリーオーナーや全国の製パン専門学校の教師などからの情報を得て行う。 リストアップする対象者は、アルバネットの会員になってもらい、店舗譲渡・賃貸希望者は独立希望者のリストを自由に閲覧でき、独立希望技術者は、店舗譲渡・賃貸希望者のリストを自由に閲覧できるようにする。譲渡または賃貸契約完了後は、譲渡または賃貸したオーナーやアルバネットの担当者が、譲渡または賃貸を受けた技術者に対して、必要があれば経営と技術の指導も行う。 竹谷光司世話人の話 リテールベーカリーは日本に現在９０００軒あると言われています。ということは、９０００人のベーカリーオーナーがいるわけです。それぞれ生活がかかっていて、日々売るために新製品を必死で考えています。大手が36社あるとして、１社平均20人の開発要員がいるとしても７２０人に過ぎません。しかも生活を保障されて商品開発をしている人と、生活がかかって商品開発をしている人の違いもあります。これら９０００人の生活のかかった商品開発要員が減っていってしまうと、パン業界全体としての商品開発力がどんどん廃れていってしまいます。これは間違いありません。現に大手ベーカリーの新商品はリテールベーカリーの商品からアイデアをもらっていることが多いと言われています。このパン業界の商品開発の母体がなくなるというのは、パン業界にとって致命的なことだと思います。９０００人の商品開発要員を死守することは、パン業界を輝き続けさせるために絶対に必要なことです。 人には組織で頑張れる人と、独立して頑張れる人がいると思うのですが、リテールベーカリーのオーナーさんは後者で、味覚と感性と体力があれば、なんとかなるし、自分のお城を築けます。リテールベーカリーはものすごい魅力のある商売だと思います。ですから、若い人たちにはリテールベーカリーのオーナーになるための道筋を作ってあげたいし、店舗譲渡・賃貸希望のオーナーの方々には持てる貴重なノウハウを惜しみなく若手技術者に伝授してもらいたいという気持ちでいっぱいです。 | ||||
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