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講習会/2018年10月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

レーズンやくるみをたっぷりと使って | |
マリオ・フォーティン講師の話 こんにちは、東京の皆さん。今日はピーカンナッツとレーズンを使った12アイテムを紹介します。ピーカンナッツは、日本ではあまり馴染みがないかも知れませんが、アメリカではとてもポピュラーなナッツです。健康にいいナッツとして広く認識されています。ほかのナッツに比べると少し価格は高いのですが、とても人気があり、多く食べられています。パンや菓子以外にも、サラダのトッピングなどとしてよく使われます。
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ダブルレーズンのモルトパン | |
レーズンの味と香りと食感を強く打ち出した製品。
【液種配合%】 強力粉(セイヴァリー)‥‥‥‥15 水(35度C)‥‥‥‥‥‥‥26・5 レーズンペースト‥‥‥‥‥‥15 モルトシロップ‥‥‥‥‥‥‥3 インスタントドライイースト‥1・3 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・5 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥L3分(ビーター使用) 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥27度C 冷蔵‥‥‥‥‥‥‥‥4度C一晩 【本捏配合%】 小麦粉(セイヴァリー)‥‥‥‥85 液種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥39 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・5 レーズン(1・5リットルの水に30グラムのモルトを溶かし、その中に5分間浸して水切りしたもの)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥L2分M7分(レーズン投入)L2分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥25度C フロアタイム‥45分(パンチ)15分 分割‥‥‥‥‥‥‥350グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥20分 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥ピラミッド形に成形し、布取りする(写真1) ホイロ‥30度C80%1時間10分(ホイロ後、ステンシルを使用して小麦粉で模様をつけ(写真2)、中央にクープを入れて、クープの部分にサラダ油を塗る) 焼成‥‥‥上火220度C下火190度C25~30分(スチーム注入) マリオ・フォーティン講師のコメント 液種にレーズンペースト15%を加え、本捏ではレーズンを40%加え、レーズンの味と香りと食感を強く打ち出している。液種でレーズンペーストとモルトシロップを入れることで、とてもしっとりしてユニークな味になる。 |

チョコレートバナナピーカンケーキ | |
チョコレートとバナナのハーモニーが生きるケーキ。
【配合%】 強力粉(カメリヤ)‥‥‥‥100 グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥97 ココアパウダー(カカオ22~24%)‥13 ベーキングパウダー‥‥‥‥‥3 重曹‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・6 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1 無塩溶かしバター‥‥‥‥‥‥50 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥45 牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 バニラオイル‥‥‥‥‥‥‥‥1 バナナピューレ‥‥‥‥‥135 セレクトミディアムピースピーカン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 チョコレートチップ‥‥‥‥‥20 【工程】 ①強力粉、グラニュー糖、ココアパウダー、ベーキングパウダー、重曹、食塩をミキサーボウルに投入し、ビーターで混ぜ合わせる(L1分) ②(1)に無塩溶かしバター、全卵、牛乳、バニラオイルを加え、混ぜ合わせる(L1分M3分) ③(2)にバナナピューレを加え、混ぜ合わせる(写真3) ④ローフ型(20×9×7センチ)に生地450グラムを流し入れ、上面の中央に縦にサラダ油を線状に押し付けるようにのせる ⑤セレクトジュニアマンモスハーフピーカンを2列に6個トッピングする(写真4) ⑥上火180度C下火170度Cで40分焼成する(写真5) ⑦仕上げに粉糖などをトッピングして飾る マリオ・フォーティン講師のコメント バニラオイルを入れるのは、チョコレートの味を引き立たせる効果があるから。バナナピューレは、生の完熟したバナナをつぶして使用してもいい。 |
レーズンメープルパイ | |
練りパイ生地で、レーズンとメープルを使用したフィリングを包んで焼き上げる製品。
【配合%】 強力粉(カメリヤ)‥‥‥‥100 氷水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥50 無塩バター‥‥‥‥‥‥‥12・5 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・8 【工程】 ミキシング‥‥‥‥L5分M2分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥26度C 大分割‥‥‥‥‥1600グラム 折り込み油脂‥‥‥‥35%(対粉) 折り込み‥‥‥①油脂を包んでのばし、4つ折り1回でのばしさらに3つ折り1回でのばす②1時間冷蔵して休ませる③生地をのばし、4つ折り1回してのばし、さらに3つ折り1回でのばす④冷蔵保管する 成形‥①生地を2・5センチ厚まで延ばし、12センチ四方にカットする(写真6)②(1)に▼レーズンメープルフィリング25グラムをのせる(写真7)③(2)を三角に折りたたみ周りを手で押さえてシールして(写真8)、上面に小さな穴をあけて天板に並べる(写真9) 焼成‥‥‥‥‥‥200度C25分 ▼レーズンメープルフィリング 【配合%】 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥39・4 レーズン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥22 メープルシロップ‥‥‥‥‥‥20 生クリーム(乳脂肪分35%)‥‥15 加工澱粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・5 クエン酸‥‥‥‥‥‥‥‥0・1 【工程】 すべての材料を混ぜ合わせ、加熱する(2分間沸騰するまで=写真10) マリオ・フォーティン講師のコメント アメリカではアップルフィリングを入れた「ターンオーバー」というアップルパイが流行ってるが、今日の製品は、アップルフィリングをレーズンメープルフィリングに変えてみたもので、とても個性的だと思う。クエン酸は、レモンジュースでも代用できる。酸を入れることで、フィリングの粘度が上がる。レーズンとメープルシロップはとてもおいしい組み合わせだと思う。このフィリングは、出来上がったら冷蔵庫で冷やしてから使用するようにする。フィリングを包んだ状態で冷凍しておいて、冷凍庫から出してすぐに焼いても大丈夫だ。 |
カルダモンとピーカン&カレンズの編みパン | |
ピーカンとカレンズをカルダモンの香りが引き立てる製品。
【ビガ種配合%】 強力粉(セイヴァリー)‥‥‥33・33 水(35度C)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18 カルダモンの種‥‥‥‥‥‥‥‥1 インスタントドライイースト‥0・2 【工程】 ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥L5分 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥27度C 発酵‥‥‥‥‥‥‥‥25度C1時間 冷蔵‥‥‥‥‥‥‥‥‥4度C一晩 【本捏配合%】 強力粉(セイヴァリー)‥‥‥66・67 ビガ種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥52・33 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥24 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20 無塩バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4 食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1・8 インスタントドライイースト‥0・6 セレクトミディアムピースピーカン‥18 カレンズ(5分間水に浸したあと水切りしたもの)‥‥‥‥‥‥‥‥18 【本捏】 ミキシング‥‥‥‥‥L3分(無塩バター投入)M4分(セレクトミディアムピースピーカン、カレンズ投入)L2分(スパイラルミキサー使用) 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥26度C フロアタイム‥‥‥‥‥‥‥‥45分 分割‥‥‥‥‥‥‥‥200グラム ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥20分 成形‥‥‥‥‥‥‥棒状にのばした生地3本を三つ編みにする(写真11) ホイロ‥‥‥‥30度C80%1時間10分(ホイロ後塗り卵をする=写真12) 焼成‥上火230度C下火200度C28分(窯入れ後2分でスチームを入れ、上火200度C下火180度Cに下げる) マリオ・フォーティン講師のコメント カルダモンの種は硬いので、ビガ種に配合して、なるべくやわらかくなるようにしている。分割丸めの際にある程度細長くしておくと、成形の時に棒状に伸ばしやすい。ブリオッシュのように、砂糖とバターを多く配合した生地だ。分割丸めのあとに生地を冷蔵庫で冷やしてから成形すると作業がしやすい。この製品は、日持ちがとてもよく、半年はおいしく食べられる。 |
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