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ブランスリー新聞/2012年1月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
パン・菓子食文化の向上に努める-日本製パン製菓機械工業会 田中利幸理事長 | |
平成24年の新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。
年頭にあたり、平素より格別のご厚情を頂いております関係各位の皆様方に心から厚く御礼申し上げます。 昨年は、東日本大震災により東北地方に甚大な被害をもたらし、多くの方が犠牲となりましたことに対し、ここに改めて謹んで哀悼の意を表するとともにご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された皆様には心よりお見舞い申し上げ、一日も早く復興することをご祈念申し上げます。 顧みますと昨年の我が国の経済は、東日本大震災後の停滞を脱し、回復基調に来るかと思われましたが、欧州債務問題を背景とした米欧景気の減速や中国 経済の金融引き締めによる減速などと相まって、円高の長期化により景気回復に陰りが出てきています。 本年は、復興需要の本格化と併せて、関係国との調整や同意を得ながらTPP(環太平洋経済連携協定)への取り組みを致し、我々中小企業者にも景気回復が実感できる政策を実現して頂きたいものです。 このような中で、食品業界は、少子高齢化が進む成熟した市場のなかで、原材料価格高騰への対応、コンプライアンス体制の対応や食品表示の適正化の対応等に迫まられており、厳しい経営環境に立たされております。また、一部では収益改善のため、親近性があり、高成長を続けるアジア市場に進出を加速させています。 我々のユーザー業界である製パン・製菓業界においても、食品表示の対応と相まって、穀物の高騰に加え、油脂、砂糖などの原材料価格も上昇し、消費者の低価格志向が強まるなか、原料高の製品安が懸念されるなど厳しい経営環境に立たされています。 当会では、本年組合創立50周年の節目の年を迎えますが、このような経済状況下であるところから、グローバルな視点に立ち、技術を裏づけしたイノベーション(技術革新)の再創造が不可欠であり、ユーザー業界各位の意見を賜りながら、時代の新たなる変化を十分に把握し、今後のパン・菓子産業の進むべき方向性を見出すべく、周年行事の企画を考えるとともに、ユーザー業界の新商品・新市場創出にも応えていかなければなりません。 また、2013モバックショウの開催準備に着手致しますが、新たなるアクションプランを策定し、出品勧誘や来場動員を積極的に行い、ユーザー業界の皆様方に新しいモバックショウをご披露申し上げたく、会員をはじめ実行委員一同、邁進する所存ですので、是非お力添え願えれば幸いです。 本年も、食糧需給は逼迫が予想され、食品業界は厳しい経営環境が続くものと思われますが、会員各位が新たなる視点に立ちユーザー業界と一体となり、パン・菓子食文化の向上に努めてまいる所存です。また、会員の加入促進を積極的に図り、業界の基盤強化を推進し、ユーザー 業界の更なるご発展に寄与致したいと念願しておりますので、関係各位におかれましては、積極的なご支援ご加入をお願い申し上げる次第です。 関係各位の益々のご発展とご健勝を祈念し、今後とも当工業会に変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げ、新年のご挨拶と致します。 2012年元旦 |



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