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店頭の巨大なポスターで、ホットサンドが一目で分かるようにアピール |
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ホットサンドの「ベーコンエッグ」(450円)と、「有機栽培小松菜ジュース」(450円)。キャプテンズトーキョーのショップ共通のイートインスペースで食べられる |
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サンドする具材はショーケースの中に陳列されている |
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ショーケースの具材はパレットを使って、マスタードマヨネーズを塗ったパンにのせる |
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もう一枚のパンでサンドしたらホットサンドメーカーで3分間プレス |
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半分にカットして、袋に入れて提供 |
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羽田空港第1旅客ターミナル2階出発ゲートラウンジ内に、搭乗前の食事処としてホットサンドを扱う店「サンフレッシュカフェ」がオープンした。「慌しい搭乗前でも、ホットサンドならおいしく食べられる」と人気が定着してきている。同出発ゲートラウンジ内中央に新設された、飲食・物販の店が集まる商業施設「キャプテンズ トーキョー」内への出店。第1旅客ターミナルの本格的な改装工事は、93年の創業以来初めて。 「サンフレッシュカフェ」はホットサンドとフレッシュジュースをその場で作って提供する。同カフェがオープンした第1旅客ターミナルは、国内線が発着する。
「国内線を利用するお客様の多くが、搭乗する20~30分前くらいに出発ゲートラウンジにいらっしゃいます。国際線を利用される方より、時間に余裕がありません。こうした状況でも、安心しておいしく食事をしていただきたいと思い、ホットサンドを起用しました」(同カフェを運営する東京エアポートレストラン業務部の下村玲子さん)
注文を受けてから提供するまでの時間は3分。
「3分間は、20~30分の待ち時間に対して、約10分の1。そのくらいだと、搭乗前の慌しい中でも、余裕を持って食べていただけると思うんです」(下村さん)
よく出る時間帯は、開店時刻の午前6時から8時。出掛け前の朝食としての利用が多く、ビジネスマンだけでなく、学生にも人気だという。
「ボリュームがあるからでしょうか。ホットサンドメーカーでプレスするので、具材をたっぷりサンドできるんです」(下村さん)
ホットサンドの具材は、すぐにパンにサンドできる状態でショーケースに陳列している。どのくらいのボリュームがあるのか尋ね、ショーケースをのぞきながら注文する男性客もいるという。
「男性のお客様には、『サンドイッチだけで足りるかな』と聞かれることがあります。ショーケースにある具材を実際目で確認していただきながら、『ホットサンドメーカーでプレスするので、パンは耳までおいしく食べられます』と伝えると、ほとんどのお客様が納得して注文されます」
具材は8種類。「キーマカレーやツナ&コーン、ベーコンエッグなど、分かりやすい味を揃えました。でも、キーマカレー自体は分かるけど、キーマカレーのホットサンドとなると、イメージし難いと思うんです。そうしたときに、ショーケースに並んでいる具材や、ポスターが役立ちます」
店頭には、ホットサンドの写真が一面に載った巨大なポスターが飾られている。まだ認知度が高いとは言えないホットサンドを、一目で見てわかるようにアピールしている。
9月16日のオープンから10日間でベーコンエッグは1日平均30個が売れている。そのほかの商品はそれぞれ15個ほど。国内線は頻繁に利用する客が多いため、毎日のように利用する客も増えてきているという。
人の手が加えられた温かいものを口にしたときの安心感と、ショーケースで見て確認した具材をその場でサンドする安心感、さらに短時間で食事を済ませることのできる安心感、ホットサンドはこれら3つの安心感を、搭乗前の客にもたらしている。