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パン教室潜入取材/2011年4月号 |
2023年11月18日から、発行から1年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。

バターロールの成形 | |
らっきょう形にの生地を麺棒を使って伸ばし、巻いていく。麺棒の使い方がポイント
らっきょう形の頭(太い方)を上にし、斜め向きに台に置く。斜め向きに置くことで、麺棒を使う作業がしやすくなる。麺棒を転がして生地を押し伸ばす。頭から伸ばし(写真1)、 次におしり(細い方)を絞る。さらに、麺棒は右側(利き手側)を支点にし、左側を転がすようにして約40センチの長さになるまで伸ばす。途中、生地の頭を左手で持ち上げ、麺棒を右手で転がす(写真2)と、生地が台にべたつくことが防げる。生地を裏返し(写真3)、一折して巻きのきっかけを作ってから巻き込んでいき、最後は少し生地をつまむ |

ウインナーロールの成形 | |
棒状の生地を転がして伸ばす。伸ばしは、ひっぱるのではなく、転がすことを意識するのがポイント。伸ばした生地を、ウインナーに巻きつける
棒状の生地の真ん中を片手で押さえて数回転がしたら、もう片方の手も合わせ、両手で全体を転がし、30センチくらいまで伸ばす(写真4)。このとき、手は指の付け根から指先を使う。また、押し付けてひっぱるようにしてしまうと、伸びずに縮んでしまったり、ガスがたまってしまうので注意する。仕上がったときにウインナーがパンに隠れてしまわないよう、ウインナーの少し内側から生地の先をひっかけて、生地自体をねじらないように巻き付けていく(写真5)。最後は生地の端を中に入れ込む |

コロネの成形 | |
棒状の生地を手で転がしていき、肩幅の長さに伸ばす。伸ばした生地をコロネ型に巻きつける
ウインナーロールと同様、棒状の生地を転がすようにして40~45センチの肩幅の長さの棒状に伸ばす(写真6)。片方の先は細くする。細くした側から、コロネ型に生地の先端が内側にくるように1周巻く。コロネ型に中指を入れ、人差し指を作業台に付けて支えとし、型を転がして生地を巻き付けていく(写真7)。このとき、生地自体を回転させてねじってしまうと、焼き上がりが部分的にかたくなったり、はじけてしまうので注意する |
バターロールと成形のいろいろ | |
パン工房風見鶏の人気商品「工房食パン」と同じ中種を使って作るバターロール生地
【中種配合%】 強力粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100 きび砂糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 練乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 ハチミツ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 天日塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 ▼ホシノ小麦粉種(赤)生種‥‥‥‥‥‥10 水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥92 【中種工程】 ミキシング‥‥‥水にきび砂糖、天日塩、練乳、ハチミツを溶かし、強力粉を入れて混ぜる 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥20~22度C 一次発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20度C16時間(冷蔵庫で1週間保存可能) 【本捏配合%】 オホーツク(内麦粉)‥‥‥‥‥‥‥‥70 白金鶴(内麦薄力粉)‥‥‥‥‥‥‥‥30 タピオカ粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2 本和香糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1.8 発酵バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15 全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 中種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60 ▼生種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥10 ハチミツ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 濃縮乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5 湯‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥30 【本捏工程】 下準備‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1)中種と生種は混ぜておく(2)発酵バターは柔らかくしておき、泡立てた全卵を入れて混ぜる。さらに白金鶴(本捏分量内から少量とる)を入れて混ぜ、クリーム状になるまで混ぜ、まとめる(写真8) ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥ボウルに湯(冬季は42度C)を入れ、塩、本和香糖を入れて溶かす。その中に(1)と(2)、オホーツク、白金鶴、タピオカ粉を入れて手の指を使って混ぜる。まとまったらボウルから取り出し、台の上で捏ねる。最後に力強く捏ねると、ふんわりと、伸びのよい食感に仕上がる。 捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥‥27度C 一次発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥35度C1時間(発酵後生地玉のまま冷蔵庫で約30分しめる。一晩冷蔵庫で寝かせてもよい) 分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥レーズンバターは150グラム、そのほかは70グラム(分割後、150グラムの生地は丸形、70グラムの生地は棒状とらっきょう形に丸め(写真9)、冷蔵庫に入れて約10分生地をしめる) 成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥18ページ参照 ホイロ‥‥‥‥‥‥‥常温、1時間~1時間30分(ホイロ後、表面を乾かし塗卵し、乾かす) 焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥280度C、5分 仕上げ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥コロネは粗熱が取れた後、カスタードクリームなどを詰める ▼ホシノ小麦粉種(赤)生種 【配合%】 ホシノ小麦粉種(赤)‥‥‥‥‥‥‥‥50 ぬるま湯‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100 【作り方】 (1)漂白した容器にぬるま湯(27度C)を入れ、ホシノ小麦粉種(赤)を加え、ホイッパーでよくかき混ぜて完全に溶かす (2)完全に溶けたらラップで蓋をする。ラップに小さい穴を一箇所あける (3)27度Cで20~24時間おく。冷蔵庫で2週間保存可能 |
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