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ブランスリー新聞/2010年7月号 |
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第49回通常総会を開催。海外市場開拓事業を新設-日本製パン製菓機械工業会 | |
協同組合日本製パン製菓機械工業会(田中利幸理事長)は5月25日、石川県七尾市の和倉温泉・加賀屋で、第49回通常総会を開催した。
総会には、組合員88社のうち、委任状出席20社などを含めて86社が出席、田中利幸理事長を議長に選出し、「平成21年度事業報告並びに決算報告承認に関する件」「平成22年度事業計画に関する件」「平成22年度収支予算並びに経費の賦課徴収方法と加入金額に関する件」「第25期役員選任に関する件」などの議案をすべて原案通り可決した。理事長は、三幸機械の田中利幸社長が再任、副理事長2人は、愛工舎製作所の牛窪啓詞社長が再任し、北村製作所の北村省三専務が昇任した。 総会で田中理事長は次のようにあいさつした。 ◇ 本日は、第49回通常総会にはるばる和倉温泉まで足を運んで項き、ありがとうございます。 さて、昨今の景気については、やはり皆さん感じていらっしゃるとおり、低迷が続いているような状況でございますが、年が明けてからは、やや景気は持ち直しつつあるということのようです。 一番大切な個人消費も多少上向いてきており、設備投資についても、工作機械などが先月あたりからだいぶ需要が増えてきたようで、ようやく希望が出てきたというような状況でございます。 したがって、多少なりとも全体的には上昇しているようですが、実際には失業率の問題等で現実感はなかなか出てこないというのが現状ではないでしょうか。 この多少上向きになったという原因は、国内需要というよりもむしろ海外での需要、輸出に支えられてなんとか持ち直したということ、それから、政府の緊急対策が多少なりとも貢献したようなことではないかと思います。 このような状況の中、中国・上海で開催されたベーカリーチャイナ2010ですが、一緒に行かれた方の多くが感じたとおり、全く日本の景気とは対照的な状況でございました。 ベーカリーチャイナは、毎年上海において開かれているパンと菓子、砂糖製品の材料・機械などの展示会ですが、近年ではモバックショウに見劣りのしない、規模においてはモバックショウの約1・8倍位の規模に成長しております。 また、中国におけるパン・菓子あるいは砂糖製品全てを含めた市場は、毎年9%ずつ増えているとのことで、このような成長率の世界では、製パン製菓のビジネスを始めた人、町のパン屋さん、お菓子屋さん等は、「作れば、売れる」という状況になっているということです。我々、日本の国内からみたら、とても想像できないような伸び率であります。 しかしながら、ふり返ってみますと、現在の中国は、我々がモバックショウを始めた約40年前の日本と全く同じような状況でございまして、これからまさに自動化・省力化機器によるパン・菓子の生産量が増えていく状況が発生しているということだと思います。 一方、日本のパン・菓子産業は、やはり市場が成熟しきってしまっており、いかに落ちるのを押さえようかと一生懸命奔走しているわけであり、ベーカリーチャイナと我々の足下を比べると、雲泥の差があります。 そうはいっても、それに対して我々もなんとかしなくてはならない、中国を中心とするアジアのマーケットを、今後、何とか我々機械業界として取り込んでいかなければならない、そういう意味で、今年度の新事業として、海外戦略・調査等を実施するための海外市場開拓事業を設けました。 我々会員企業の売上げは、平成21年は前年度に比べて、全体で5%もダウンしてしまいました。 内容を分析しますと、パン機械は2~3%位上昇があったのですが、菓子機械は約10%近くダウンということで、やはりこれが大きく影響しております。 |




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