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手間を惜しまず、きちんと作る - ゆめこうじょう |
 グリーンの屋根にクリーム色の外壁が印象的で、楽しげな雰囲気を醸し出す「ゆめこうじょう」の店舗  人気商品の「ミルキーフランス」(150円)。ソフトフランスの生地を使用。自家製のバタークリームをサンドしている  オーナーの三須政人さん 千葉県佐倉市にある「ゆめこうじょう」は、その名の通り、地域の人たちに夢を提供するベーカリーだ。外観も、グリーンの屋根にクリーム色の外壁が印象的で、楽しげな雰囲気を醸し出している。 1991年の創業。オーナーの三須政人さんは「手を抜かずにきちんとパン作りをしていくことが最も大切なことだと思っています」と話す。 三須さんは、ずっと現場でパン作りの指揮をとっていたが、一時、現場から離れたことがあった。 「現場を離れてからだいぶ経って、再び現場に戻ると、配合や工程が少しずつ変わっていたんです。例えば卵の配合の10%が、6%になっていました。これは、卵1個分が大体60グラムなので、1キロ仕込みだったら6%がちょうど区切りがいいという理由でした」 三須さんは、すべての商品の配合と工程をもう一度すべてチェックし、作る側の都合で変更されていた部分をすべて元に戻した。 「原材料が上がり、不況の今だからこそ、手間を惜しまず、きちんと作っていかなくてはなりませんから」と三須さんはいう。 売り場の演出にも力を入れている。中華鍋や木の樽なども使用し、パンを陳列する器に変化をもたせるなどの工夫をしている。 最近、女性スタッフが担当して、フランスのイメージで、売り場の飾り付けを一新したという。 また、大きな声を出しての元気な接客を心がけている。それにはまず、スタッフ同士の元気なあいさつを徹底させることが大事だという。
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移動販売だけで、日商20万円 |
 フランスのイメージで演出したという店内には、様々なパンが所狭しと並ぶ  売り場から見える位置に大きなオーブンが設置されている 同ベーカリーは、パンの移動販売も行っている。移動販売車は合計3台。たくさんのパンを積んで、1台目は午前7時頃に出かけ、2台目が午前9時頃に店を出る。2台とも運転手兼販売員は、製造の社員だ。3台目は、三須さんが担当している。 「移動販売は、主に店の商圏の外側をまわっていますが、店に買いに来られるお客様が、移動販売を利用することもあります。店に来られるお客様の場合は、移動販売があることによっておそらく当店のパンの購入頻度がかなり上がっていると思います。店売りは、待ちの商売ですが、移動販売は、攻めの商売です」と三須さんはいう。 移動販売による日商は、なんと合計20 万円になるそうだ。
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米粉のパンが「佐倉の逸品」に認定 |
 佐倉市が運営する「佐倉逸品認定協議会」から「佐倉の逸品」に認定された「佐倉の恵」(150円)  豚肉と竹の子などを使用した麻婆春雨が入った「四川風麻婆春雨」(140円)  豚肉と竹の子などを使用した麻婆春雨が入った「四川風麻婆春雨」(140円) も力を入れている。3年ほど前、地元産コシヒカリの粉を使った米粉パンの開発を佐倉市から依頼された。 現在では、「佐倉の恵」(150円)、「もちもちフランスパン」(210円)、「米粉のパニーニ」(320円)などおよそ5品目の米粉パンを製造販売している。 特に「佐倉の恵」は、佐倉市が運営する「佐倉逸品認定協議会」から「佐倉の逸品」に認定された商品で、米粉の生地をマドレーヌの生地で包んで焼き上げた商品。オレンジピールを練り込んで、アクセントをつけている。 三須さんは「米粉のパンは、もっちりした食感と、しっとりした食感が特徴です」と話す。 製法については「捏ね上げ温度は、20度Cと低く保ちます。粉は冷凍庫に入れて冷やしておき、オールインで仕込みます。生地はかなり硬めのしまった感じになります」と説明する。 使用する米粉は、佐倉市でとれたコシヒカリを、佐倉市の農協が他県の製粉会社に送って挽いてもらったものを使用している。 「パンにするための米粉を作るには、特殊な方法で挽かなくてはならず、そのための設備を持っている会社が佐倉市内にはありません。ゆくゆくは、みんなで少しずつお金を出し合って、地元で米粉を挽けるようなシステムを作ろうという動きもあります」(三須さん)
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五感をフルに使って、感じながら作る |
 店内の一角にパン屋さんを表現したミニチュアが飾られていた  店舗の前にはオープンカフェのスペースが用意されている  つぶあんをたっぷりと入れた米粉パンの「五穀あんぱあん」(150円)  自家製のカスタードクリームを包んだ「クリームパン」(140円) 「パンはマニュアルどおりにやればできるというものではありません。スタッフにいつも言っているのは、五感をフルに使って、感じながらパンを作ろうということです。また、自分が担当する持ち場だけではなく、パンが焼き上がるまでのすべての工程について考えながら作ろうということです」と三須さんはいう。 同ベーカリーの人気商品は、前出の「佐倉の恵」のほか、自家製のバタークリームをサンドした「ミルキーフランス」(150円)、自家製のカスタードクリームを包んだ「クリームパン」(140円)、マヨネーズ味の野沢菜フィリングが入った「おにぎりパン」(170円)などだという。 製造スタッフは三須さんを入れて5人、販売は常時パートが2人の体制だ。店の広さは売り場が、およそ15坪、製造スペースがおよそ20坪。日商はおよそ35万円(店売り15万円、移動販売20万円)という。
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ゆめこうじょう
店名 ゆめこうじょう 住所 千葉県佐倉市大崎台3-1-7 電話 043-486-4166 営業時間 平日 午前7時~午後7時 品揃え 日・祭 午前7時~午後6時 店舗面積 約80品目 スタッフ 厨房約20坪、販売スペース約15坪 製造5人、販売常時2人 日商 約35万円(移動販売含む)
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