特選実習セミナー2007 - ブランスリー電子版


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講習会/2007年9月号

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特選実習セミナー2007

講師を務めた高江直樹氏
東京製菓学校が主催して、7月25、26の両日、東京・新宿区の同校で開催された。講師は、同校教師の高江直樹氏が務めた。「天然酵母を使用したパン作りとその食べ方の提案」がテーマで、「ブリオッシュ ルヴァン」「チャバッタ」「フォカッチャ」「パン オ レ」など、天然酵母を使用した様々なパンの製造実演を行った。



ブリオッシュ ルヴァン

ブリオッシュ ルヴァンの2アイテム。右がマンゴーで、左がショコラブラン。


マンゴーは、ホイロ後、塗り卵を施し、クレーム・ド・マングー30グラムを絞り、ココナッツをトッピングする。


ショコラブランは、ホイロ後、塗り卵を施し、はさみでカットを入れて、あられ糖をトッピングする。
【配合%】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
▼レーズン種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
卵黄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥16
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1
発酵バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥45
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L3分M8分(発酵バター投入)L1分M2分~
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥26~27度C
一次発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27度C75%2時間(パンチ)5度C18時間前後
分割‥▽マンゴー60グラム▽ショコラブラン80グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20分~
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥▽マンゴー→楕円形にのばす▽ショコラブラン→フリーズドライのいちご5グラムとホワイトチョコ10グラムを包む
ホイロ‥‥‥‥30度C80%2時間~(ホイロ後、マンゴーは、塗り卵を施し、クレーム・ド・マングー30グラムを絞り、ココナッツをトッピングする。ショコラブランについては、塗り卵を施し、はさみでカットを入れて、あられ糖をトッピングする)
焼成‥‥200度C9分~(マンゴーは、焼成後、ナパージュを塗り、ミントの葉をトッピングする。



チャバッタ/フォカッチャ

チャバッタ


フォカッチャ
【配合%】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・2
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3
▼レーズン種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
ビタミンC(100分の1溶液)‥‥‥‥‥0・1
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥68
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L5分M7分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥24~25度C
一次発酵‥27度C75%2時間(パンチ)1時間
分割‥▽チャバッタ100グラム▽フォカッチャ100グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥▽チャバッタ→なし▽フォカッチャ→20~30分
成形‥▽チャバッタ→軽く長方形に整え(ガスは抜かない)、ライ麦粉をつけて布とりする▽フォカッチャ→ガス抜きをして四角形に整える
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥30度C80%1時間~(フォカッチャについては、ホイロ後にオリーブオイルを塗り、指でくぼみをいくつか作り、ローズマリー、フルール・ド・セルをトッピングする)
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥235度C(210度C)▽チャバッタ25分~(スチーム注入)▽フォカッチャ15分~(スチーム注入)



パン オ レ
【配合%】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2
グラニュー糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
▼レーズン種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
全卵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
牛乳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1
発酵バター‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥15
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L3分M2分(発酵バター投入)L1分M6分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥26~27度C
一次発酵‥27度C75%2時間(パンチ)1時間
分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥450グラム
ベンチタイム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥40分~
成形‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ワンローフ型
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥35度C80%2時間~
焼成‥‥‥‥‥200度C30分(スチーム注入)
※オーバーナイト製法で作る場合は、一次発酵27度C75%2時間でパンチをしたあと、5度Cの冷蔵庫で18時間前後おく。その後、室温で2時間前後(生地温度が20度C前後になるまで)おいてから分割に入る。

米粉のリュスティック



1次発酵が済んだ生地を最初に大きく切り分け、さらに、適当な大きさに切り分ける。


切り分けた生地は、すぐに布取りする。
【配合%】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2・2
モルト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥0・3
▼レーズン種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100
ビタミンC(100分の1溶液)‥‥‥‥‥0・1
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥68
米粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥20
赤えんどう豆(塩茹)‥‥‥‥‥‥‥‥‥40
白煎りゴマ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5
※米粉と水20%は、あらかじめ混合しておく
【工程】
ミキシング‥L5分M7分(赤えんどう豆、白煎りゴマ、米粉と水を混合した生地投入)L1分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥24~25度C
一次発酵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27度C75%1時間(パンチ)1時間(パンチ)1時間
分割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥100~200グラム
成形‥‥‥‥‥‥‥‥分割したままの状態
ホイロ‥‥‥‥‥‥‥30度C80%50分~
焼成‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥235度C(210度C)25分~(スチーム注入)

▼レーズン種

液種
【材料グラム】
レーズン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥250
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥500
【工程】
煮沸殺菌したガラスのビーカーに材料を入れて、25度C前後の場所で、3~6日おく(1日1~3回攪拌する。勢いよく炭酸ガスが出てくるようになったら出来上がり。糖度の目安は15前後。ペーハーの目安は3・7~3・9)
1番種
【材料グラム】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥350
液種(濾過したもの)‥‥‥‥‥‥‥‥350
【工程】
(1)ボウルに材料を入れて、ゴムベラでよく混ぜる(生地温度25度C前後)
(2)25度C前後で8時間(パンチ)4時間(ペーハー4・5~4・6、膨張率4~5倍)
2番種
【材料グラム】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥700
1番種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥700
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥350
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L3分M2分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥‥25度C前後
発酵‥‥‥‥‥25度C前後で8時間(パンチ)4時間(ペーハー5・0~5・2、膨張率3~4倍)
3番種
【材料グラム】
フランスパン用粉‥‥‥‥‥‥‥‥‥1400
2番種‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1400
食塩‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥28
水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥910
【工程】
ミキシング‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥L3分M2分
捏ね上げ温度‥‥‥‥‥‥‥‥25度C前後
発酵‥‥‥‥25度C前後で4時間(パンチ)3時間(ペーハー5・2~5・5、膨張率3~3・5倍)
※3番種の材料で、2番種を3番種に置き換えれば、種継ぎが出来る(ただし、毎日種継ぎして3~4回が限度)
※液種は、冷蔵庫で1週間程度保存できる

原価計算女王
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