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2023年11月18日から、発行から１年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
ホームメイドのパン - パン工房ＨＡＮＡ
東京都日野市程久保８‐４８‐５、電話０４２‐５９３‐３１３６
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| パン生地は気ままです。そして、育むものです |
 教室の生徒とイベントの打ち合わせをする田村洋子さん  店内には「ホームメイドの温かさ」に溢れた様々なパンが並んでいた。  レジのすぐ後ろにオーブンが設置されている。  親しみ溢れるパン工房ＨＡＮＡの店構え  チーズと枝豆が入ったパンで、食パン生地を使用した「チーズ枝豆」 京王線・多摩動物公園駅から徒歩３分の場所にパン工房ＨＡＮＡはある。「ホームメイドの無添加パン」を掲げ、１５年以上営業してきた。 「お客様は、ほぼすべて顔見知りの方です。お客様の台所の延長といった感じで、それぞれのお客様のために私が代わってパンを作って差し上げるという感覚でずっとやってきました」 同ベーカリーオーナーの田村洋子さんはこう話した。 同時にパン教室も開いている。店舗の２階が教室になっていて生徒数はおよそ９０人。パン教室を開ける場所を探していたところ、たまたま格安の広い物件を借りられたことから、パン教室に加えて、ベーカリーも開くことになったのだという。 「教室は楽しいですよ。生徒さんたちとパンを作る喜びを共有することができますから」と田村さん。 「パン生地は気ままです。そして育むものです。子供を育てるようなものです。私自身もそうですが、生徒さんたちは、みんな家族や友人のためにおいしいパンを作ろうとちょっと頑張ってるんです。みんなで生地を捏ねて、焼いて、パンができて、やったぜ、という感じですね」 そんな田村さんの感性が、ベーカリー運営にも存分に活かされている。「家族に食べさせたいホームメイドのパン」が同ベーカリーのコンセプトなのだ。 ある時までは、スタッフは全員女性だったが、およそ５年前、男性のパン職人を初めて雇った。田村さんがそれまでやってきたこと、それ以降やっていきたいことを再確認したいという思いがあった。女所帯だとどうしても情に流されてしまうという思いもあった。 現在は、ベーカリーでは、男性の社員が常時入って、田村さんは、教室とベーカリーでの製造の両方を担当している。 「お陰様で、ベーカリーの方の売上は、ここのところ伸びています」と田村さんは嬉しそうに話した。
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| 家庭の温もりが感じられるパンが並ぶ |
 ごま入りのカンパーニュ生地で、チェダーチーズとプロセスチーズを包んだ「天然酵母Ｗチーズ」  全粒粉の生地にオレンジピールを練り込んだ「グラハムオレンジ」  子供に人気が高いという「野菜畑のほっぺちゃん」  デニッシュ生地で、ソテーしたバナナを包んで焼き上げる「夢のバナール」  白ごまと黒ごまが入った生地で、大納言とうぐいす豆を折り込んで焼成した「豆とごまのリュスティック」  ２階に上がるとそこはパン教室だ。 パン工房ＨＡＮＡは、多摩動物公園入り口のすぐ近くにある。土曜日曜は、動物園の客の来店があるため、２０万円近くの売上があるという。品揃えは４０〜５０品目。売り場面積は、およそ８坪。日商は平均すると約１２万円という。 売り場には、「ホームメイドの温かさ」に溢れた様々なパンが並んでいた。 「天然酵母Ｗチーズ」（１８９円）は、ごま入りのカンパーニュ生地で、チェダーチーズとプロセスチーズを包み、上面にカットを入れて、さらにチェダーチーズをトッピングして焼成。ごまとチーズの相性がいい。 「グラハムオレンジ」（１８９円）は、全粒粉の生地にオレンジピールを練り込んだ商品。水は使用せず、牛乳で仕込む。全粒粉を１晩牛乳に浸して前処理する。ふわっとした食感の中で、全粒粉の歯ごたえが心地いい。 「豆とごまのリュスティック」（２１０円）は、白ごまと黒ごまが入った生地で、大納言とうぐいす豆を折り込んで焼成。 「チーズ枝豆」（１４７円）は、チーズと枝豆が入ったパンで、食パン生地を使用。焼成前にオリーブオイルを塗り、焼成後さらにオーリーブオイルを塗って、クレージーソルトをトッピングする。 「野菜畑のほっぺちゃん」（５個２６３円）は、すりおろしたにんじんを練り込んだパンで、子供に人気が高いという。砂糖と卵を使っていない。 「夢のバナール」（１５８円）は、デニッシュ生地で、ソテーしたバナナを包んで焼き上げる商品。生地の上にクレームダマンドを渦巻状に絞って焼き上げる。同ベーカリーのロングセラーのひとつだ。
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