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| ブランスリー新聞／2006年1月号 |
2023年11月18日から、発行から１年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| モノづくりの技術のさらなる高度化を進めていく - 日本製パン製菓機械工業会理事長 梶原徳ニ氏(年頭所感)
平成１８年の新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。
年頭にあたり、平素より格別のご厚情を頂いております関係各位の皆様方に心から厚く御礼申し上げます。 昨年は、一昨年に続き内外ともに台風、地震等の自然災害が多く発生し、甚大な被害に見舞われました。被災された各地の皆様には心よりお見舞い申し上げ、被災の一日も早い復旧をご祈念申し上げます。 顧みますと、我が国の景気は、個人消費や設備投資が堅調に推移したほか、輸出も増加に転じるなど、踊り場から脱出したとのことでありますが、我々中小企業者には、その実感が少なく、原油価格の高騰による原材料単価の引き上げ圧力や低価格競争による収益低迷が続き厳しい経営環境下に立たされています。 このような中で、第三次小泉改造内閣が衆議院解散・総選挙の圧勝を受け発足しましたが、景気の上昇気流を止めることなく、国家財政の再建を目指した構造改革を達成されるよう、特に全雇用の７０％を維持する中小企業の活性化に向けて尽力されることを強く望みます。 食品業界においては、依然として偽装表示問題が多発し、コンプライアンス（法令順守）体制の確立が急務となるとともに、食品衛生法の改正に伴い、農薬等のポジティブリスト制の導入（平成１８年５月施行）やＪＡＳ法の改正等の対応に追われる一方、国内でのＩＳＯ２２０００の動向に注視しています。 ユーザー業界であるパン業界におかれては、消費者に対する安心・安全への対応をはじめ、表示制度の改正に対する対応や量販店・コンビニ等への物流コストの削減に取り組むなど、また、菓子業界におかれては、原料粗糖の国際価格高騰により砂糖価格の値上げ攻勢を受け、割安な代替え品である加糖調製品にシフトするなど、製品価格維持に尽力されており、加えてパン・菓子業界ともに、少子高齢化が進展するなかで、安心・安全を追求しつつ新製品の開発を進められております。 我々機械設備メーカーは、ユーザー業界の新商品創出に応えるべ く、製品開発を進めて、さらなるモノづくり技術の高度化を進めていかねばなりません。しかしながら、団塊の世代が一斉に定年を迎える２００７年が間近に迫り、熟練技術者の技能を若い世代にどう継承していくかが大きな課題となっており、この課題をクリアすべくユーザー業界に一層ご協力していかなければと考えております。 本年も厳しい経営環境が続くものと思われますが、わが工業会におきましても各企業とも人財（材）を育成し経営基盤の強化を図りつつ、ユーザー業界と一体となって、パン・菓子食文化の向上に努めてまいりたいと決意しております。 関係各位の益々のご健勝と御会社のご発展を祈念し、今後とも私ども工業会に変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 ２００６年元旦 |
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