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生産性よもやま話/2005年6月号 |
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人時生産性
[生産性よもやま話(23)]
弘中泰雅 テクノバ(06‐6630‐7812、http://www.technova.ne.jp/) ご存知の方も多いと思うが人時生産性という言葉がある。例えば一日の生産(出荷)金額(希望価格の50~60%が製造部門の出荷金額になるというのが一般的)を一日の総労働時間で割ったものをここでは言うが、皆さんの工場の人時生産性(金額)がいくらか掌握しておられるだろうか。この人時生産金額は上であげた生産金額の設定が異なれば、その一人あたり生産金額も異なるが、労働生産性を考える上で大切である。 勿論ラインの機械化率により大きく異なる。しかし仮に機械化率が同様の工場であっても、工場により生産性は大きく異なる。これは工場の収益性の違いになって現れてくる。 それでは人時生産性を上げるにはどうすればよいか。昨今の厳しい経済下で売上の増大はあまり多く期待できない。昨年対比で多くを期待できないところも多い。そうすると総労働時間を圧縮するしかない。現在ある工場(部門)で1日の総労働時間が500時間だとすると、人時生産性を10%向上するには450時間に減少させる、すなわち50時間削減しなければならない。 この50時間をどのようにして削減するかを具体的に考えて対策を打たなければ、実現できない。 社長が工場に入ったら生産性が上がるという工場もあるがこれは生産性向上以前の状況であろう。苦しいがこの作業こそ生産性の向上につながる。 |



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