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ブランスリー新聞/2005年2月号 |
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「利益率重視」の経営を目指す基本戦略 - 昭和産業代表取締役社長 福井茂雄氏(年頭所感) 平成十七年の年頭にあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年を顧みますと、イラク問題や北朝鮮による拉致問題が解決せず国際情勢は不穏なまま推移しました。また、国内では夏場の猛暑や多数の台風の上陸、新潟中越地震の発生など自然の猛威を感じる年でありました。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げ、被災地の一日も早い復旧をお祈りいたします。 経済環境は、株価の回復、企業収益の改善など景気回復の兆候は見られましたが、円高による輸出産業への影響やデフレ下での低価格志向の定着化などにより、全般として未だ景気の本格的回復を実感するには至っていない状況です。 食品業界におきましても、猛暑による消費低迷や継続した低価格要求があり、依然厳しい事業環境でした。一方では、産地偽装やアレルギー物質など、食の安心・安全の問題が継続的に起こり、さらには鳥インフルエンザが日本で初めて発生するなど、飼料業界にとっても厳しい年となりました。 このような状況の中、当グループにおきましては、一昨年四月より、三ヵ年の中期計画「SHOWA ism(イズム)計画」を推進しております。 「利益率重視」「シナジー効果(粉+油等の相乗効果)の発揮」「コスト競争力の強化(経費率低減)」「責任ある社会の一員としての行動、環境変化への対応」の四つを基本戦略として計画の柱に位置付け、社内のベクトルを一致させて取り組んでおります。 平成十五年度は、基本戦略に沿って高付加価値商品の拡売や採算重視の販売、コスト削減に取り組んだ結果、厳しい環境の中で「V字回復」を達成することができました。平成十六年度上半期も前年同期を上回る結果となり、今期は更なる収益の改善を達成できる見込みです。 また、当グループの飼料事業の再編として、昨年十月未に当社の飼料製造の全面委託、十一月に飼料技術センター移設を実施し、需要の伸びが期待できる熊本県八代市に十二月より子会社の九州昭和産業㈱が新工場を着工しております。これらの施策により、今後の飼料事業の収益改善、安心・安全を追求してまいります。 本年も同計画を強力に推進し、「人々の健康で豊かな食生活に貢献する」という当グループの経営理念を追求してまいります。 今後とも、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。皆様のご健康とご繁栄をお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 |




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