リピーター獲得への道。徐々にハードルを高くしていく - 横浜夢本舗 - ブランスリー電子版


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デジタルベーカリー/2005年1月号

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リピーター獲得への道。徐々にハードルを高くしていく - 横浜夢本舗

横浜夢本舗のトップページ(楽天市場店)


楽天市場・共同購入のページで「横浜夢本舗」で検索すると、3つの商品が表示された。


ビッダーズのオークションでは、クリスマス用に「メイプルフロマージュ」を出品していた。
神奈川県横浜市神奈川区台町6-5-1F
TEL 045-317-8335 FAX045-317-7555
楽天ショップ
http://www.rakuten.ne.jp/gold/yumehonpo/
ビッダーズ店
http://www.bidders.co.jp/yumehonpo/

最初は売上が上がらなかった。最初の一歩はプレゼント企画
横浜夢本舗は、ケーキとパンのネットショップ。最近、月間出荷額がついに1000万円を超えた。販売するのは、「クラシックショコラ(6号、2390円)、ザッハトルテ(5号、3100円)、ヨコハマ・チーズケーキ(直径約17センチ、3150円)、ミルクレープ(6号、2580円)などのケーキ類が中心。このほか、ポン・デ・ケージョ5個入り(360円)、ポン・デ・ケージョ・ゴマ(5個入り、360円)、ポン・デ・ケージョアラカルト(プレーンとごま30個入り、2000円)もある。現在1日100~200件の注文があるという。
横浜夢本舗がインターネット通販を始めたのは今から3年半前。最初は自前の通販サイトで、スタートした。しかし、売れ行きはふるわず、月せいぜい10件程度の注文しか来ない日々が続いた。
1年後、インターネット通販大手、楽天市場に出店した。楽天の販促用の様々なツールをフル活用して、徐々に売上が伸びていった。
最初の一歩は、プレゼント企画だった。メールマガジンの購読者として登録してくれた人に、抽選で夢本舗のケーキをプレゼントするという企画を繰り返した。「この商売、リピーターをどれだけ増やせるかが勝負です。プレゼント企画はその第一歩なんです」と夢本舗を運営するエイ・タイムの黒岩秀典社長はいう。メルマガ購読者を増やすことで、同店の情報を多くの人に伝えられるというメリットもあった。

オークションは、割安で買える。共同購入は、知名度得てから
「でも、プレゼント企画で実際に商品をもらえるのは応募してきた人のうちのほんの一握りです。当たらなかった人のために、次の企画をぶつけます。それがオークションです」(黒岩さん)
オークションの場合、商品の実際の価格より安く落札されることが多く、落札者にとってはかなりの割安感があるのだという。「例えば、1000円の商品が500円で落札されたとしても、プレゼント企画に比べたら、はるかに店としても楽なんです。このようにして、とにかく商品を味わってもらうようにしながら、同時に徐々に商品へのハードルを高くしていきました」(黒岩さん)
共同購入のシステムも、商品と店舗の認知度を高めるのには有効な手段だという。共同購入は、ある商品について、購入者を募って、購入者の数が多くなればなるほど、価格を下げていくというものだ。「これはある程度店の認知度が高まってから、かなり有効でした」(黒岩さん)
楽天に出店してから約1年半後、ネットオークション大手、ビッダーズのネットショッピングモールにも出店した。ショッピングモールごとの客層の特徴があって、より多くの層に対して認知度を高めていきたいという狙いがあった。黒岩さんによると、楽天の場合は、「楽天市場」というショッピングモール自体のファンが多く、ヘビーユーザーを多く獲得できるという。一方、ビッダーズの場合は、パソコン初心者が多いとのことだ。
「楽天ではいろいろな商品が売れるのですが、ビッダーズでは、売れる商品が集中する傾向があります」(黒岩さん)
ネットショップの場合、実店舗以上に顧客とのコミュニケーションが重要になってくる。繁盛してくると、発送日についてなど、注文主からの問い合わせもかなり多くなってくる。
「相当の労力を要することですが、迅速に丁寧に確実に対応することが繁盛の必須条件です」
現在、横浜夢本舗のページビューは月間でおよそ20万(3店合計)という。







原価計算女王
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