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| 連載／2021年2月号 |
2023年11月18日から、発行から１年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 時空を超えた製パン製菓業界の欧米視察旅行はいかがですか？ - 普通のパン屋さんが普通に頑張れば繁盛出来る話(44) | ||||||||||
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世の中のＩＴ化はもはやとどまるところを知らず、地球は高速インターネットで一つにつながれ、時間と空間の概念はいつのまにか、すっかり変わってしまいました。同じ時間を生きていると、実感を伴わないことも多いのですが、ここ20年での世の中の変わり方は、おそらく人類の歴史上、最も大きなものではないでしょうか。
全世界のありとあらゆる空間を変幻自在につなぎ合わせる通信のひとつに動画共有サービスのＹｏｕＴｕｂｅがあります。中国で新型コロナウイルスの感染爆発が起これば、当地の病院の空間とつながれるし、アメリカ議会が、自国の暴徒に占拠されれば、リアルタイムでその現場とつながることがでます。 つながれる空間は、世界的なニュースの現場だけではありません。ここがポイントですが、一般庶民が映像配信の主体となったことにより、世界のあらゆる空間での様々な出来事が「一対一」でも「一対多」でも「多対多」でも、自由自在につながることができるのです。 前置きが長くなってしまいましたが、製パン製菓業界の欧米視察旅行も、どこかの旅行会社が企画する「パリのベーカリー視察旅行」などといった団体旅行に高いお金を払って参加している場合ではありません。インターネット空間の中で、自由自在に世界中を移動しながら、製パン製菓業界視察旅行が比較的簡単にできてしまうのですから。 移動手段は、前述の動画共有サービスのＹｏｕＴｕｂｅです。まずは、ＹｏｕＴｕｂｅのトップページを開いてみましょう。そして、検索ボックスに、あなたが興味のあることをフランス語で入力して、検索ボタンを押してみましょう。すると、多くの場合、そのキーワードに関連するフランス語の動画がヒットします。 上の写真は、「Ｂｏｕｌａｎｇｅｒｉｅ à Ｐａｒｉｓ（パリのパン屋）」で検索してヒットした動画のひとつを再生した際の一コマです。 フランスへ修業に行くことを考えている人なら、ベーカリーの現場で使われているフランス語に接することができるし、フランス語はわからないという場合は、多くの場合、日本語の字幕を表示させることもできます。この場合の日本語は、不自然な部分も多々ありますが、おおよその意味を把握する手助けにはなります。 一回の視察が終了したら、次にどこを視察しようか考えてみましょう。同じパリの中で、色々と見てまわるのもいいし、今度はアメリカのニューヨークへ一っ飛びするのもいいかも知れません。視察旅行の行程は、あなたの気分次第で自由自在です。 英語で検索すれば、英語の動画が多くヒットするし、日本語で検索すれば、日本語の動画が多くヒットします。 アメリカやフランスのベーカリーが日本語で紹介されている動画も、とても参考になります。 もし、あなたがニューヨークのベーカリーで修業したいと考えているのなら、目当てのベーカリーが英語で紹介されている動画を観るのもいいでしょう。生の英語に触れることができて、英語の勉強にもなるし、もちろん、多くの場合、日本語の字幕で内容を確認することもできます。 このようにして、ＩＴのインフラをフル活用して、下調べをしておけば、実際に現地へ行ったときに得られるものも、大きく違ってくるはずです。（ＲＯ） |
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