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| レポート／2011年3月号 |
2023年11月18日から、発行から１年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 「ベーカリーのためのパンの魅力発見！セミナー」開催-創・食Ｃｌｕｂ | ||||
「パンを食べることと、パンを楽しむことはイコールではない」と話す、同セミナーで講師を務めた、日本パンコーディネーター協会（東京都世田谷区）の稲垣智子さん。 セミナーは２部構成で行われた。第１部は、「ストーリー性のあるパンの楽しみ方」を基本編とし、「パンが食べたくなる動機付けと機会作り」を応用編として、食品としてだけではないパンの魅力をいかに消費者に伝えていくかについて、稲垣氏が講演した。第２部は、大山ハムによる春のサンドイッチアイテムの実演と、オリエンタル酵母工業による焼き込み調理パンと菓子パンの紹介が行われた。以下は同セミナーの内容の抜粋。 | ||||
| パンの魅力の発信を楽しんで販売する | ||||
しかし、これらの発想は「このパンを売ろう」と思ったときには出にくいのです。ですから、消費者の目線に立つなど、自分自身でパンを楽しもうと思う気持ちが大事です。こうした意識を持つことで、販売のヒントとなる発想が広がっていきます。 以前務めていたコーヒーチェーンでは、パンの新商品が出ると、スタッフそれぞれが思う、おすすめの食べ方を紙に書いたものを、スタッフ皆が目にできる場所に貼り出しました。 こうして商品の魅力を頭に入れておくことで、実際、お客様にも自分の経験として勧めることができるのです。マニュアルがなくても、商品の魅力の発信を楽しむということができていたと思います。 | ||||
| パンを食べることのストーリー性作りと、動機付け・機会作り
パンを食べるとき、いつ、どこで、誰と、どうやって、何と合わせて、など、様々な要素があると思います。
その要素によって、フレンチトーストを例にとれば、女性のランチ向けなら、低カロリーにして豆乳を使って、食べやすいように一口大の大きさにしてみようと考えます。 こうして生活者の視点に立つことが、お客様の共感を呼ぶ商品作りに繋がっていきます。また、なぜそのパンを使うのかという点については、パンの特徴を熟知した、パンの専門家としての発想は必須です。 最近若い女性を中心に山登りが流行っていて、彼女らは「山ガール」と呼ばれています。パンとは一見無関係な彼女らに、「ハード系のサンドイッチは潰れにくいからテイクアウトに向いている」と伝えます。こうしてパンを買う動機や、機会を創出できれば、それが結果的に新たな需要を生み出すことに繋がります。 |
| 春のサンドイッチアイテムの提案 | ||||
また、ハムの使い分けについて、「高価なハムは折り曲げると繊維が割れてしまいます。見た目を重視するなら、弾力のある安いハムを使い、味を重視するときは高価なハムを使ってください」とアドバイスした。 「乾塩ベーコンと菜の花のぜいたく卵サンド」 （材料、１個分） パーネデュエリオ（デュラム小麦を使用した半焼成パン、フレッシュフードサービス） １枚 無塩バター ２グラム グリーンリーフ ４グラム （作り方） ①パーネデュエリオは２センチ幅にスライスし、真ん中に切れ込みを入れる ②（１）の切り込みを入れた面に、柔らかくしたバターを塗り、グリーンリーフを挟む ③▼乾塩ベーコン入り卵サラダ１８グラムをサンドする ▼乾塩ベーコン入り卵サラダ 乾塩ベーコン（大山ハム）３５グラムは７〜８ミリ幅にカットし、少量の油をしいたフライパンで焼き色がつくまでじっくりと炒める。炒めたらキッチンペーパーの上に広げ、余分な油を取る。卵フィリングに炒めた乾塩ベーコンと塩茹でして刻んだ菜の花５０グラムを加えてよく混ぜ合わせる | ||||
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