京都、龍安寺の石庭をパンで再現した作品。敷き詰められた石などがすべてパンで作られている
地下食品売り場での洋菓子と和菓子の販売では、学生らが接客を行った
金賞を受賞した「森の仲間のパン屋さん」と題した飾りパンの作品
国際製菓専門学校（田中啓介校長）は２月２、３の両日、東京・立川市の同校で「第１９回ＫＯＫＵＳＡＩ立川菓子祭２００８」と題した学園祭を開催した。会場を同校校舎と、同校近くにあるデパートの立川タカシマヤの２つに分けて行った。
同校校舎では、「フランスパン」「山ぶどうとくるみのパン」「高級イギリスパン」「ガーリックフランス」など学生らが作ったパンを販売するコーナーや、来場者にクッキーの絵付けを体験してもらう企画などが人気を集めた。
立川タカシマヤでは、学生らが京都、龍安寺の石庭をパンで再現した作品の展示や、学生らが作った「はちみつ風味のショートケーキ」（７００円）や「バニラシフォン」（６００円）などの洋菓子と、「和菓子セット」（２５０円）や「芋羊かん」（２００円）などの和菓子の販売、学生らによる飴細工やマジパン細工などの製造実演が行われた。
また、今年３月に卒業する学生らの卒業作品展も同校校舎で同時に行われた。
立川タカシマヤの正面入り口近くに展示された京都、龍安寺の石庭の作品は、同校製パン専科の学生らが制作したもので、敷き詰められた石や、島のように配された大きな石などがすべてパンで作られていて、多くの人の注目の的となっていた。
地下食品売り場での洋菓子と和菓子の販売では、立川タカシマヤの担当者の指導の下で、学生らが接客を行い、てきぱきと行動していた。
同校の田中亮一副校長は「一流のデパートで学生達が販売するに当たって、百貨店の方に学校に来ていただいて、予行演習を行いました。デパートの基準はとても厳しいので、学生達にとっては貴重な経験になったと思います」と話していた。
一方、卒業作品展では、今春卒業する学生らの力作が所狭しと並んだ。
そんな中で金賞を受賞したのは、製パン専科、渡邉恵子さんの「森の仲間のパン屋さん」と題した飾りパンの作品。
作品に添えられた紹介文には、「森の仲間達が集まってパン屋さんをやったらこんなかな、と思って作りました。カブトムシさんは店長です」とあった。
学園祭ではこのほかにも、学生らによる喫茶店「アリスのティーパーティー」の運営や、ロールケーキの製造実演など、様々な企画が行われた。
