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| 地ビールの絞りかすを利用したカンパーニュ - 高原のパンやさん、品田宗久さんの『ヤッホーカンパーニュ』 |
 地元のビール会社から出るビールの絞りかすを使った「ヤッホーカンパーニュ」  国道沿いにある店舗の前の大きな看板の下には、「ヤッホーブレッドの垂れ幕がかかっていた。（右の垂れ幕）  同じくビールの絞りかすを使ったロールパンの「ヤッホーロールブレッド」  高原のパンやさん社長の品田宗久さん 地ビールを作る際に出るオーガニックの大麦の絞りかすをどうにかして有効利用できないか。地元のビール会社、ヤッホーブルーイングからもちかけられたこの話に、長野県南佐久郡小海町、高原のパンやさん社長の品田宗久さんは、早速試作に取り掛かった。 原料は、糖化液をろ過したあとの絞りかす。これをフードプロセッサーで砕いて、パンに練り込むのにちょうどいい粗さにする。これを２０％と、長野県産の小麦粉を８０％配合し、酵母は、天然酵母を使用。このほかの材料は天然の塩と水だけ。こうして出来たのが「ヤッホーカンパーニュ」（５２５円）だ。試食を提供した人から「便秘が治った」などの声をもらい、自信を深めた品田さんは、今年４月に発売した。 同じ材料を使って、ロールパンの「ヤッホーロールブレッド」（５個入り４２０円）も作っている。こちらの方は、カンパーニュの材料の他に、きび糖とショートニングを配合。ビールの絞りかすは、カンパーニュに使用しているものよりも細かく砕いて使っている。脱酸素剤を入れてパッケージングして販売する、比較的ロングライフの商品だ。 品田さんは、ブルーベリー農家と契約して、ブルーベリージャムを、高原のパンやさんのブランドで販売したりと、地元長野県の人々とのネットワークを活かし、様々な商品を開発・販売してきた。ビールの絞りかすを使ったパンも、品田さんのそうした活動の一環だ。 「流行を追うのではなく、自分でなければ出来ないことを追求しているんです。そして、お客様の胃袋を満足させるだけでなく、お客様の頭の満足、そして心の満足を提供することが大切なんです。それには、商品に物語が必要なんです」と品田さんは話した。 ▽高原のパンやさん 長野県南佐久郡小海町大字都豊里２０９８‐１、電話０２６７‐９２‐２１２１
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