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| アイデア商品が次々と登場 - フォルサム河辺とうきゅう店 |
 カジキマグロのフライをのせて焼き上げた「カジキマグロ一本釣り」 住所：東京都青梅市河辺町10丁目7番 電話：0428-24-6637 営業時間：平日 午前１０時〜午後10時 日曜日・祝日 午前9時〜午後10時 定休日：年中無休
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| ベークオフの強みを生かす |
 様々なアイデア商品が並ぶフォルサム  正面のレジでは、コーヒーなどのドリンクをオーダーすることができ、購入したパンと共に飲食できるスペースも用意されている。  スタフが勢揃い。左から３人目が店長の佐藤理さん、４人目が店長代理の福住泰志さん ４月２０日、河辺とうきゅうの２階にインストアベーカリーの「フォルサム」がオープンした。ＪＲ青梅線の河辺駅から徒歩１分の場所で、改札を出て、河辺とうきゅうの２階の入り口に直結した通路を進むと、真っ先に目に入ってくるもののひとつが、「フォルサム」の看板だ。 完全べークオフのシステムを導入し、生地玉やシート生地などを仕入れて、成形から作業をスタートする。ミキサー以外は完全フル装備。 品揃えは約８０品目で、インストアベーカリーとしてはかなり絞り込んだ。その分、一つ一つの商品に手間をかける。 店内を見渡すと、多くのアイデア商品が、あちこちに陳列されていた。生地を仕込む手間がない分、フィリングやトッピングなどに様々な工夫を凝らしている、という印象だった。 「商品開発では、『健康イメージ』を第一に考えています」と同ベーカリー店長代理の福住泰志さんは話す。全粒粉入りの生地やローカロリーのマヨネーズなどを多くの商品に使うなど、顧客の健康志向に訴える商品が数多いのだとう。 無添加のマフィンも販売している。ブルーベリー、チョコレート、レモン、カレンズの４アイテムで、取材時の午後１時半にはすべて売り切れていた。 また、毎月８品目程度の新商品を投入していて、売り場に活気を与えている。 毎日、正午と午後６時には、「こだわりコーンパン」（６０円）の焼きたて販売を行う。店の前にワゴンを出し、１００個限定で、焼きたてを並べる。毎回１５分で売り切れてしまうそうだ。「販売方法の工夫と、焼きたてであることの重要性を再認識させられます」と福住さんはいう。 同ベーカリーは、正社員は、３人で、あとはすべて女性のパートスタッフだ。成形はもちろん、ホイロ出しの見極めや、焼成などもすべてパートスタッフがてきぱきとこなしている。３人の社員は、全体の指示を出したり、店全体の管理に多く時間を割く。
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| 地域の名産品に因んだ商品を訴求 |
 秩父産の味噌とみりん、グラニュー糖から作る甘辛い味噌と、フライしたじゃがいもをあわせた具材を包んだ「秩父名物味噌ポテト」  粒あんと梅のシロップ煮が入った「ピュイダムール青梅」  毎日、正午と午後６時に１００個限定で、焼きたてを並べる「こだわりコーンパン」  菓子パン生地４０グラムで、粒あん７０グラムを包んだ「青梅あんぱん」  レーズン食パンを再利用した「ザクふわ（レーズン）」 売り場に並んだ数々のアイデア商品は、来店客の購買意欲を刺激する。 「カジキマグロ一本釣り」（２００円）は、カジキマグロのフライをのせて焼き上げた商品。カジキマグロのフライを縦に２等分して、全粒粉を配合した生地の上にのせる。ソースをかけ、タルタルソースを線がけして焼成。焼き上がったらパセリを振って仕上げる。ネーミングの面白さと、癖のないさっぱりした味で、人気を集めている。１日４０個ほど作っているが、毎日完売の商品だ。 「青梅あんぱん」（１４０円）は、菓子パン生地４０グラムで、粒あん７０グラムを包んだ、あんこたっぷりの商品。粒あんは、高級なものを使っているという。あんのおいしさで、かなりの評判を得ていて、１日およそ５０個は売れる人気商品だ。 「ザクふわ（レーズン）」（１６０円）は、レーズン食パンを再利用した商品。大きなダイス状にカットしたレーズン食パンをフレンチトースト用の液に漬けて、グラニュー糖を絡め、焼成する。 「ピュイダムール青梅」（２４０円）は、デニッシュ生地の中に、粒あんと梅のシロップ煮を入れて、カスタードクリームとホイップクリーム混ぜたものをトッピングして焼成し、焼き上がったら、グラニュー糖をかけてバーナーでキャラメリーゼして仕上げる。かなりの手間をかけた商品で、梅のかりっとし食感と、あんのまったり感、デニッシュのぱりっとした食感のハーモニーが絶妙だ。 「秩父名物味噌ポテト」（１２０円）は、秩父産の味噌とみりん、グラニュー糖から作る甘辛い味噌と、フライしたじゃがいもをあわせた具材を、全粒粉入りの生地で包み、上面にカットを入れて焼き上げた商品。焼成後万能ねぎをトッピングする。１日４０個作り、ほぼ毎日完売の商品だ。
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べークオフの強み
取材メモ 商品の一つ一つを見ていくと、特徴あるアイデア商品の多さに驚かされた。高級粒あんがたっぷりと詰まった「青梅あんぱん」や、梅のシロップ煮とあんを入れたデニッシュ、カジキマグロのフライを使った商品など、ほかではあまり見ない商品が数多くあった。べークオフの強みを生かして、パンのフィリングやトッピングなどに様々な工夫をしていて、顧客に心地よいワクワク感を与えているという感じだった。スーパーのインストアベーカリーは、一時かなりもてはやされたが、今は苦戦を強いられているケースが多いと聞く。そんな中で、べークオフの強みをもう一度見つめ直し、健闘している、と思った。
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