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| ブランスリー新聞／2007年1月号 |
2023年11月18日から、発行から１年を経過した記事は、会員の方以外にも全文が公開される仕様になりました。
| 製パン製菓業界のイノべイティブな発展を願う - 日本製パン製菓機械工業会理事長 梶原徳ニ氏
年頭所感
平成１９年の新春を迎え謹んでお慶び申し上げます。 年頭にあたり、平素より格別のご厚情を頂いております関係各位の皆様方に心から厚く御礼申し上げます。 昨年は、年初からの豪雪災害にはじまり、大雨災害、竜巻災害等、自然災害が多く発生し、甚大な被害に見舞われました。被災された各地の皆様には心よりお見舞い申し上げ、被災の復旧と再発防止対策の一日も速やかならんことをご祈念致します。 顧みますと、昨年の我が国経済は、自動車産業、各種輸出産業、ＩＴ関連産業などを先導としてバブル経済崩壊後の低迷を脱し、「いざなぎ」を超える景気拡大が進んでいるとのことですが、一般消費は意外に伸び悩み、我々中小企業者には景気回復の実感が湧いて来ていないのが実情です。加えて資材の高騰や低価格競争により、収益の低迷が続き苦しい経営環境に立たされています。 このような中で、政権は小泉内閣から安倍内閣に移行しましたが、改革の柱に市場原理主義を掲げ社会的労働（所得）分配率を引き下げた前内閣の構造改革はぜひ是正して欲しいと願っております。幸いにして新内閣は「成長なくして財政再建なし」との旗印を掲げられ、一般的景気回復をさらに進めることによって、改革路線を続行するという方針を示されたことは、我々にとってもいささかの希望を与えるものであり、今後特に中小企業の経済活性化に向けて実効性のある行動を強く望むところであります。 食品業界においては、食品衛生法の改正により「農薬等のポジティブリスト制度」が導入され、食品の安全性確保のための、食材の生産管理や検査体制の強化に伴うコストの上昇が問題となっており、更に原油高に伴う包装資材の値上げ等、低価格競争と相まって厳しい状況下にあります。また、わが工業会のユーザーであるパン菓子業界においては更に加えて、表示制度への対応や原料粗糖の高騰によるコストと品質保持の問題があり、消費者に対する安心・安全を確立しながら、これらの諸問題に対応していかねばならぬ状況下にあるものと推察されます。 以上のような社会・業界情勢の推移のなかで、当会はいよいよ本年２月２０日、幕張メッセにて２００７モバックショウを開催いたします。１９７１年に第１回が開催されてから第２０回目の節目となりますが、いまや単なる機械設備展から脱皮し、製パン製菓の製造と経営のイノペイティブな情報を発信し交流する場として広く認められるようになりました。ＭＡＣＨＩＮＥＲＹ（機械設備）、ＭＡＴＥＲＩＡＬ（原材料・副資材）、ＭＡＲＫＥＴＩＮＧ（市場情報）という「三つのＭ」を総合する「国際製パン製菓関連産業展」として、今回も一層のご期待を頂きたいと存じております。展示規模は出展者２５６社、総小間数１６８２小間と１９９３モバック以来１４年振りの規模で開催致すことになりましたが、さらに日・仏のパン・菓子業界１３団体のご協力による各種イベント（実技公開、制作競技など）の開催があります。これからのパン・菓子業界の発展のために共に考え、大きな発展のきっかけを創るイノべーションの展示会として、是非ご来場、ご参観くださいますよう心より御願い申し上げます。 また、昨年は当工業会へ、正会員２社、賛助会員３社の加入を得ましたことは、当会の展示会等の事業運営に対し、ご理解とご期待の表れと存じ、厚く感謝申し上げるところでございます。本年も更なる加入促進を図り、組織の発展と基盤強化に努めるとともに、会員各位と得意先業界の発展に寄与してまいりたいと念願しておりますので、関連業界各位におかれましては積極的なご支援とご加入をお願い申し上げる次第です。 業界関係各位の益々のご発展とご健勝を祈念し、新年のご挨拶と致します。（２００７年元旦） |
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